通知表を受け取るたびに、「保護者欄には何を書けばいいの?」と悩んでいませんか?
先生へのお礼だけでいいのか、子どもの家庭での様子を書くべきなのか、成績について触れてもよいのか迷いますよね。
通知表の保護者コメントには、難しい決まりはありません。基本は、子どもが頑張ったこと・家庭での様子・次の学期へのひと言を簡潔にまとめれば大丈夫です。
この記事では、通知表の保護者欄の書き方をわかりやすく解説し、小学生・中学生に使える文例、夏休み・冬休みの記入例、成績が良かった場合・悪かった場合、2学期制の例文まで紹介します。
「短く書きたい」「特に書くことがない」という場合の文例もありますので、保護者欄を書くときの参考にしてください。
保護者欄は「家庭から学校へのひと言」と考えると書きやすい
通知表の先生からの所見には、授業への取り組み方や学習状況、学校生活での様子、友達との関わりなどが記されています。
それに対して保護者欄では、
・家庭で見られた子どもの様子
・通知表を見た本人の反応
・休み中に頑張ったこと
・次の学期の目標
・先生への感謝やお願い
などを書くと自然です。
すべてを書く必要はありません。
コメント欄が小さい場合は、一つか二つに絞るだけでも十分伝わります。
たとえば、
「算数の評価が上がり、本人も自信がついたようです。2学期もよろしくお願いいたします。」
この程度の長さでも問題ありません。
大切なのは、長い文章を書くことではなく、「家庭ではこのように受け止めています」ということが先生に伝わることです。
迷ったときは3つの順番で考える
何を書けばいいのか思いつかない場合は、次の3つの流れを意識すると文章を作りやすくなります。
1.これまでの学期で頑張ったこと
まず、学校生活や通知表を見て、子どもが頑張っていたことを一つ挙げます。
たとえば、
「漢字の練習をよく頑張っていました」
「理科の実験を楽しんでいたようです」
「係活動に積極的に取り組んでいたようです」
などです。
2.休み中や家庭での様子
次に、夏休みや冬休みなど家庭で過ごしているときの様子を書きます。
宿題、読書、お手伝い、習い事、部活動など、特別な出来事でなくても構いません。
3.次の学期に向けたひと言
最後に、
「2学期もこの調子で頑張ってほしいです」
「苦手な漢字にも少しずつ取り組んでほしいと思います」
「引き続きご指導をよろしくお願いいたします」
などで締めると文章がまとまります。
たとえば次のようになります。
「1学期は社会の学習に興味を持ち、家でも自分から調べていました。夏休みは毎朝時間を決めて宿題に取り組むことができました。2学期も興味を持ったことに積極的に挑戦してほしいと思います。よろしくお願いいたします。」
文章量が多い場合は、3つすべてを入れなくても大丈夫です。
先生の所見を受けてコメントを書く場合
通知表の所見に具体的なエピソードが書かれている場合は、その内容に対する家庭からの返事を書く方法もあります。
学校での様子と家庭での様子をつなげると、自然なコメントになります。
文例
「1学期は大変お世話になりました。算数に自信がついてきたようで、夏休みの宿題にも自分から取り組んでいました。『算数がおもしろくなってきた』と話しており、成長をうれしく感じています。2学期もよろしくお願いいたします。」
「理科をよく頑張ったことが通知表からも伝わり、本人も評価が上がったことを喜んでいました。次は算数を頑張りたいと話しています。引き続きよろしくお願いいたします。」
「国語の発表を先生に褒めていただいたことが、とてもうれしかったようです。家でも何度も話してくれました。これを自信につなげ、さまざまなことに積極的に取り組んでほしいと思います。」
「2学期も大変お世話になりました。苦手意識のあった国語の評価が上がり、本人も喜んでいました。冬休みには読書にも取り組んでいたので、3学期もこの調子で頑張ってほしいと思います。」
先生の所見に返事を書く場合は、良かった点をまず認め、そのうえで次の目標を書くと前向きな印象になります。
成績があまり良くなかった場合の書き方
通知表を見て、思っていたより成績が良くなかったという場合もあります。
そのようなときに、
「もっと勉強してほしいです」
「全然できていませんでした」
と否定的な内容だけを書く必要はありません。
できている部分や興味を持っていることにも触れながら、今後の課題を書くほうが伝わりやすくなります。
文例
「理科の実験がとても楽しかったようで、家でも授業の話をよく聞かせてくれました。2学期は苦手な算数の計算にも少しずつ取り組んでほしいと思います。よろしくお願いいたします。」
「休み中は九九の復習を毎日続けていました。計算にはまだ苦手意識があるようですが、少しずつ自信をつけてほしいと思っています。2学期もよろしくお願いいたします。」
「社会科見学をきっかけに社会への興味が深まったようです。家でも見学したことを楽しそうに話していました。3学期は漢字の練習にも力を入れてほしいと思います。」
欠点ばかり並べるより、「できたこと+これから頑張ること」という形にすると、子どもの成長を応援するコメントになります。
夏休み・冬休みの家庭での様子を書く場合
長期休み中の生活は、先生には見えない部分です。
そのため、家庭で頑張っていたことを書くのもおすすめです。
内容は勉強だけでなく、お手伝いやスポーツ、習い事などでも構いません。
夏休みの文例
「夏休みは朝食の準備をよく手伝ってくれました。宿題も自分で決めた時間に取り組み、計画的に進めることができました。2学期もよろしくお願いいたします。」
「夏休み中は習い事で忙しい毎日でしたが、食器洗いを毎日続けてくれました。宿題も朝のうちに取り組むなど、自分なりに時間を工夫していたようです。」
「お風呂掃除と玄関掃除を毎日の仕事と決め、忘れずに続けることができました。継続して取り組む姿に成長を感じました。2学期も勉強と運動の両方を頑張ってほしいと思います。」
「部活動の練習が多い夏休みでしたが、朝から元気に出かけていました。大会では練習の成果を発揮できたようで、とても喜んでいました。2学期もよろしくお願いいたします。」
冬休みの文例
「冬休みは大掃除や食事の準備を進んで手伝ってくれました。短い休みでしたが、家族の一員として自分にできることを考えて行動する姿が見られました。3学期もよろしくお願いいたします。」
「冬休みは宿題を早めに終わらせ、ゆっくり過ごすことができました。寒い日も毎日犬の散歩に出かけ、元気に過ごしていました。」
「食器洗いを毎日の担当として続けてくれました。最初は声をかけることもありましたが、次第に自分から動けるようになり、成長を感じました。」
特別な旅行やイベントがなくても、毎日続けたことが一つあれば十分なコメントになります。
次の学期に頑張ってほしいことを書く場合
通知表をきっかけに、次の学期の目標を書く方法もあります。
この場合は、「学校で何とかしてください」という伝え方ではなく、家庭でも本人と話していることを添えると柔らかい文章になります。
文例
「夏休みは宿題を計画的に進めることができました。1学期は漢字をよく頑張っていたので、2学期は算数の計算にも力を入れようと本人と話しています。引き続きご指導をよろしくお願いいたします。」
「夏休みは朝顔の水やりを毎日続け、種ができたことをとても喜んでいました。2学期は理科の学習にもさらに興味を持って取り組んでほしいと思います。」
「冬休みは大掃除をよく手伝ってくれました。3学期は苦手な漢字の練習を少しずつ続けてほしいと思っています。よろしくお願いいたします。」
「2学期は全体的に思うような結果にならなかったようですが、本人とも学習について話をしました。3学期は毎日の復習を少しずつ続けることを目標にしています。ご指導よろしくお願いいたします。」
子ども本人の目標として書くと、先生にも状況が伝わりやすくなります。
今までと同じ調子で頑張ってほしい場合
学習面や生活面で大きな心配がなく、「このまま続けてほしい」と感じることもあります。
そんな場合は、無理に課題を探す必要はありません。
文例
「1学期は勉強にも落ち着いて取り組めたようです。本人も通知表を見て喜んでいました。2学期も今の調子で学校生活を楽しんでほしいと思います。よろしくお願いいたします。」
「1学期は本人なりに努力した成果が見られ、家族でもたくさん褒めました。2学期も自分の目標を持って取り組んでほしいと思います。」
「2学期は国語と社会を特によく頑張ったようです。努力した結果が表れたことを本人も喜んでいました。3学期もこの調子で頑張ってほしいと思います。」
良かった学期だからといって、長い文章を書く必要はありません。
子どもの努力を認めるひと言だけでも十分です。
通知表をもらってすぐに書く場合
休みの最終日になってからコメントを書こうとすると、学期中の出来事や通知表を見たときの子どもの反応を忘れてしまうことがあります。
そのため、通知表を受け取ってから数日以内に書いてしまうのも一つの方法です。
この場合は、休み中の様子ではなく、学期中の頑張りと次の目標を中心に書きます。
文例
「1学期は大変お世話になりました。水泳を特に頑張ったようで、評価が上がったことをとても喜んでいました。2学期は社会を頑張りたいと話しています。引き続きよろしくお願いいたします。」
「苦手だった漢字の練習を続け、良い評価をいただけたことを喜んでいました。2学期は算数にも力を入れるそうです。よろしくお願いいたします。」
「2学期は社会の学習を特に頑張っていたため、結果につながったことを本人も喜んでいました。3学期も目標を持って取り組んでほしいと思います。」
2学期制の学校では「前期・後期」に置き換えればOK
学校によっては、1学期・2学期・3学期ではなく、「前期・後期」の2学期制を採用している場合があります。
その場合も、コメントの考え方はほとんど変わりません。
「1学期」を「前期」、「2学期」を「後期」に置き換えれば使えます。
文例
「前期は大変お世話になりました。音読を続けたことで、以前より自信を持って読めるようになったように感じています。後期は算数にも積極的に取り組んでほしいと思います。よろしくお願いいたします。」
「運動会では一生懸命取り組む姿を見ることができ、成長を感じました。後期も勉強と運動の両方を頑張ってほしいと思います。」
「毎日楽しそうに学校へ通うことができ、家族としてもうれしく思っています。後期は苦手な算数の文章問題にも少しずつ自信をつけてほしいです。」
「前期は算数への興味が深まったようで、家でも自分から問題に取り組む姿が見られました。後期も今の意欲を大切にしてほしいと思います。」
秋休みが短い学校では、通知表を受け取ったら早めに記入しておくと忘れにくくなります。
成績について先生に確認したいことがある場合
通知表の評価について、
「本人は頑張ったと言っているのに、なぜこの評価なのだろう」
と疑問に思うこともあるかもしれません。
ただし、通知表は学校に残るものでもあるため、感情的な表現は避けたほうがよいでしょう。
「なぜこの成績なのですか」
「もっときちんと見てください」
と強く書くよりも、本人の様子を伝えたうえで、今後についてお願いする形にすると穏やかに伝えられます。
文例
「1学期は算数が好きで、本人なりによく頑張っていたようです。通知表を見て少し残念そうにしていましたので、2学期はどのような点を意識するとよいか、本人にもご指導いただければと思います。よろしくお願いいたします。」
「体育には自信を持って取り組んでいたようですが、今回の評価を見て少し落ち込んでいました。今後の成長につながるよう、お声かけいただけるとありがたく思います。」
評価の理由や学校での詳しい様子を確認したい場合は、通知表に長く書くより、連絡帳や個人面談などを利用したほうが詳しく話せることもあります。
書くときに気をつけたい3つのポイント
子どもの悪いところだけを書かない
「宿題を全然しませんでした」
「ゲームばかりしていました」
「何度言っても勉強しません」
といったマイナス面だけを書くのは避けたほうが無難です。
改善してほしい点を書く場合でも、
「取りかかるまでに時間がかかることがありますが、最後までやり切ることはできました」
など、できている部分も一緒に書くと前向きな文章になります。
先生へのお願いは柔らかく伝える
「指導してください」と断定するより、
「家庭でも声をかけていきたいと思います。学校でもご指導いただければ幸いです」
とすると、家庭と学校で一緒に見守っていく姿勢が伝わります。
無理に欄いっぱいまで書かなくてもよい
保護者欄が広いと、全部埋めなければいけないように感じますが、必ずしも長文を書く必要はありません。
特に書くことが思い浮かばなければ、
「1学期も大変お世話になりました。本人も楽しく学校生活を送ることができたようです。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。」
程度でも十分です。
よくある質問
通知表の保護者欄には何を書けばいいですか?
子どもが学期中に頑張ったこと、家庭や長期休み中の様子、次の学期に頑張ってほしいことなどを書くと自然です。
すべてを書く必要はありません。
コメント欄が小さい場合は、
「1学期は算数をよく頑張っていました。2学期もこの調子で取り組んでほしいです。よろしくお願いいたします。」
のように、短くまとめても問題ありません。
通知表の保護者コメントは一言だけでも大丈夫ですか?
一言程度でも大丈夫です。
特に伝えたいことがなければ、
「1学期も大変お世話になりました。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。」
といった短いコメントでもよいでしょう。
無理に欄いっぱいまで書く必要はありません。
「特にありません」と書いてもいいですか?
間違いではありませんが、できれば先生へのお礼や子どもの様子を一言添えると、より丁寧な印象になります。
たとえば、
「毎日元気に学校へ通うことができました。今学期もありがとうございました。」
とするだけでも十分です。
成績が悪かった場合は何と書けばいいですか?
悪かったところだけを書くのではなく、頑張ったことにも触れながら次の目標を書くのがおすすめです。
たとえば、
「理科には興味を持って取り組んでいました。算数には少し苦手意識があるようなので、次の学期は家庭でも復習を続けたいと思います。よろしくお願いいたします。」
のように書くと前向きな印象になります。
成績が良かった場合のコメントはどう書けばいいですか?
努力したことを認め、次の学期も続けてほしいという内容にすると書きやすいです。
「1学期は本人なりに努力した成果が見られ、とても喜んでいました。2学期も今の調子で頑張ってほしいと思います。」
などが使いやすいでしょう。
夏休み後の通知表には何を書けばいいですか?
夏休み中の学習、お手伝い、部活動、習い事など、家庭で見られた様子を書くとよいでしょう。
「夏休みは毎朝時間を決めて宿題に取り組んでいました。お手伝いも毎日続けることができました。2学期もよろしくお願いいたします。」
などとまとめられます。
冬休み後はどんなコメントがいいですか?
冬休みは期間が短いため、大掃除や家のお手伝い、宿題、読書など身近な出来事で十分です。
「冬休みは大掃除や食事の準備を進んで手伝ってくれました。3学期も元気に学校生活を送ってほしいと思います。」
といった内容が自然です。
中学生の通知表でも同じ書き方で大丈夫ですか?
基本的な考え方は小学生と同じです。
ただし中学生の場合は、子ども自身の目標や部活動、学習への取り組みなどを書くと、年齢に合ったコメントになります。
「部活動と勉強を両立しながら頑張っていました。次の学期は苦手な数学にも少しずつ取り組みたいと話しています。」
などが使いやすいでしょう。
2学期制の学校ではどう書けばいいですか?
「1学期・2学期」という表現を「前期・後期」に変えれば、基本的な書き方は同じです。
「前期は大変お世話になりました。国語に自信がついてきたようです。後期も引き続きよろしくお願いいたします。」
などと書けます。
先生への要望を通知表に書いてもいいですか?
書いても構いませんが、強い言い方にならないように注意しましょう。
「家庭でも声をかけていきたいと思いますので、学校でもご指導いただければ幸いです。」
など、家庭と学校で一緒に見守る姿勢を示すと伝わりやすくなります。
評価について詳しく確認したい場合は、通知表だけでなく、連絡帳や個人面談を利用する方法もあります。
通知表の保護者欄は敬語で書いたほうがいいですか?
先生に向けて書く文章なので、基本的には丁寧な言葉を使うのがおすすめです。
「よろしくお願いします」でも問題ありませんが、
「よろしくお願いいたします」
「ご指導をよろしくお願いいたします」
とすると、より丁寧な印象になります。
まとめ
通知表の保護者欄は、形式ばった作文を書く場所ではありません。
「学期中に頑張ったこと」
「家庭や休み中の様子」
「次の学期への目標」
「先生へのお礼やお願い」
この中から一つか二つ選ぶだけでも、自然なコメントになります。
迷ったときは、
「良かったこと → 家庭での様子 → 次の目標 → よろしくお願いします」
という順番で考えてみてください。
また、成績が思うような結果でなかった場合でも、できなかったことだけを書くのではなく、努力したことや興味を持ったことにも触れるのがおすすめです。
通知表は子どもの学校での成長を振り返る良い機会でもあります。
先生からの所見を読んだら、まずは子どもが頑張ったところを見つけ、そのうえで家庭で感じたことを短くまとめてみましょう。
保護者欄に特別な正解はありません。
お子さんの成長を見守る気持ちと、学校への感謝が伝わる文章であれば、それだけで十分です。
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