「ボールペンをポケットに入れたまま洗濯して、服がインクだらけに……!」そんなときも、すぐに諦める必要はありません。
ボールペンのインク汚れは、乾燥させる前にインクの種類と衣類の素材を確認し、正しい方法で対処することが重要です。
「激落ちくんで落とせる?」「オキシクリーンや漂白剤は使っても大丈夫?」「油性ボールペンはどうすればいい?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、洗濯してしまったボールペンのインクを落とす方法を、油性・水性・ゲルインク別にわかりやすく解説します。
さらに、激落ちくんを使う際の注意点や、オキシクリーン・石けん・漂白剤の使い分け、絶対に避けたいNG行動まで紹介します。
大切なのは「乾かさない・広げない・強くこすらない」の3つ。
お気に入りの服をできるだけ傷めずに救うためにも、まずは今のインク汚れに合った対処法から確認してみてください。
- 洗濯してしまったボールペンのインクは落とせる?
- 最初に確認したい!ボールペンを洗濯したときの対処手順
- 水性・ゲルボールペンを洗濯した場合の落とし方
- 油性ボールペンを洗濯した場合の落とし方
- エマルジョンインクは2段階で対処
- 激落ちくんでボールペンのインクは落ちる?
- オキシクリーンはボールペンのインクに使える?
- ウタマロ石けんを使う方法は?
- 漂白剤を使うなら酸素系・塩素系の違いに注意
- 素材別に注意したいポイント
- 洗濯機の中にもインクが付いていないか確認しよう
- ボールペンを洗濯したときにやってはいけないこと
- どうしても落ちない場合はクリーニング店へ
- よくある質問
- まとめ|ボールペンを洗濯したらインクの種類を確認してから対処しよう
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洗濯してしまったボールペンのインクは落とせる?
「一度洗濯したから、もう手遅れ」とは限りません。
ただし、ボールペンのインクは本来、文字を書いたあと簡単に消えないように作られています。
そのため、食べこぼしや泥汚れと同じ感覚で洗濯洗剤をつけただけでは、きれいに落ちないケースも珍しくありません。
落としやすさを左右するのは、主に次の4つです。
インクの種類
ボールペンには、大きく分けて油性、水性、ゲル、エマルジョンなどがあります。
それぞれ成分が異なるため、効果的な落とし方も変わります。
インクが付いてからの時間
付着してすぐのインクと、乾燥して繊維の奥まで入り込んだインクでは落ちやすさが違います。
洗濯後にさらに乾燥機まで使用している場合は、家庭で完全に落とすのが難しくなることもあります。
衣類の素材
丈夫な綿のTシャツと、シルクのブラウスでは同じ方法を使えません。
特にウール、シルク、レーヨン、革製品、装飾のある衣類などは家庭で無理に処理すると、色落ちや型崩れにつながることがあります。
汚れの範囲
ペン先が少し触れただけなのか、洗濯中にインクが大量に漏れて広範囲へ染み込んだのかでも難易度が大きく変わります。
広範囲に付着している場合は、家庭で何度も洗剤を使うよりクリーニング店へ相談したほうが安心です。
最初に確認したい!ボールペンを洗濯したときの対処手順
インクを見つけたら、手当たり次第に洗剤を使うのではなく、次の順番で確認してみましょう。
1.乾燥機やアイロンを使わない
まず避けたいのが、汚れが残っている状態で乾燥機やアイロンを使用することです。
「一度乾かしてから考えよう」と思ってしまいますが、インクが残っているうちは熱を加えず、染み抜きを優先しましょう。
2.ボールペンの種類を調べる
手元にボールペンが残っているなら、本体や替芯、メーカーの商品ページなどを確認します。
「油性」「水性」「ジェル」「エマルジョン」などが分かれば、対処方法を選びやすくなります。
見た目や書き心地だけで種類を判断するのは難しいため、可能であれば商品名から確認する方法がおすすめです。
3.衣類の洗濯表示を見る
次に確認するのが洋服のタグです。
家庭で水洗いできるか、漂白剤が使えるかなどをチェックしてください。
高価な服、デリケート素材、ドライクリーニング指定の衣類であれば、自分で何度も染み抜きを試すより専門店へ相談したほうが安全です。
4.目立たない場所で色落ちを確認する
アルコールや洗剤、漂白剤などを使用する場合は、いきなりインク部分へ大量につけないようにします。
裾の裏側など目立たない場所につけ、生地の色が変化しないことを確認してから作業しましょう。
水性・ゲルボールペンを洗濯した場合の落とし方
水性やゲルインクの場合は、まず水と石けんを使った処理を試します。
ゼブラでは、ジェル・水性ボールペンが木綿やポリエステルなどの布に付着した場合、水と石けんをつけてもみ洗いし、流水ですすぐ方法を案内しています。これをインクが落ちるまで繰り返します。
用意するもの
- 水
- 洗濯用石けんまたは手洗い用石けん
- 汚れてもよいタオル
- 洗面器
手順
まず、インク部分の下に汚れてもよいタオルを敷きます。
次に、汚れた部分を水で湿らせ、石けんを少量なじませます。
このとき、インクを周囲へ広げるようにゴシゴシこするのではなく、汚れた部分をつまむようにして洗うのがポイントです。
その後、流水ですすぎます。
まだインクが残っていれば、
「石けんをつける→洗う→すすぐ」
を何度か繰り返します。
ただし、時間が経った水性・ゲルインクは完全に取れないこともあります。
油性ボールペンを洗濯した場合の落とし方
油性ボールペンは水だけでは落としにくいため、水性インクとは違った方法が必要になります。
筆記具メーカーのゼブラでは、油性ボールペンが布に付着した場合、無水エタノールなどを少量使用し、下に敷いた布へインクを移していく方法を案内しています。
用意するもの
- 汚れてもよい白い布やタオルを数枚
- 無水エタノールなど適した溶剤
- ビニールシート
- ゴム手袋
手順
最初に、机や床を傷めないようビニールなどを敷きます。
インクの付着した面を下向きにし、その下へ汚れてもよい布を置きます。
衣類の裏側から少量ずつ無水エタノールをなじませ、別の布で軽くたたきます。
すると、衣類から下に置いた布へインクが少しずつ移っていきます。
布が汚れてきたら新しい面へ交換しながら繰り返してください。
インクが移らなくなったら十分にすすぎ、衣類の洗濯表示に従って通常の洗濯をします。
作業中は換気し、火気の近くでは行わないよう注意が必要です。
なお、アルコール類は衣類の色や素材へ影響を与える場合があります。
必ず目立たない場所でテストしてから使用してください。
エマルジョンインクは2段階で対処
最近のボールペンには、水性と油性の性質を組み合わせたエマルジョンタイプもあります。
このタイプの場合は、水性インクだけ、油性インクだけの処理では十分に落ちないことがあります。
メーカーでは、最初に石けんで水性成分を落とし、その後、必要に応じて油性インクと同様の処理をする方法を案内しています。
「何をしてもなかなか落ちない」と感じる場合は、ボールペンがエマルジョンタイプではないか確認してみるとよいでしょう。
激落ちくんでボールペンのインクは落ちる?
検索すると「激落ちくんでボールペン汚れを落とす」という方法を目にすることがあります。
しかし、衣類への使用については慎重に考えたほうがよいでしょう。
一般的な激落ちくんはメラミンフォームで作られています。
メラミンスポンジは洗剤によって汚れを分解するものではなく、非常に細かな硬い網目によって表面の汚れを削り取る仕組みです。
つまり、布に何度もこすりつけると、
- 毛羽立つ
- 表面が白っぽくなる
- 生地が薄くなる
- プリントを傷める
- 色が変わって見える
といった可能性があります。
そのため、「綿なら使える」「ポリエステルなら大丈夫」と素材だけで判断するのはおすすめできません。
特にシルク、ウール、レーヨンなどのデリケート素材には使用を避けたほうが安心です。
激落ちくんは、衣類の染み抜きの第一選択ではなく、水や石けん、インクの種類に適した処理を先に試しましょう。
オキシクリーンはボールペンのインクに使える?
石けんなどで処理したあと、薄い色素汚れだけが残ることがあります。
そのようなときに候補になるのが、酸素系漂白剤です。
オキシクリーンも酸素系漂白剤の一つです。
ただし、「オキシクリーンを使えばボールペンのインクが必ず落ちる」というものではありません。
特に油性インクの場合、漂白剤だけでインクそのものを取り除くのは難しいことがあります。
まずインクの種類に合った染み抜きを行い、それでも残った汚れに対する補助的な方法と考えるとよいでしょう。
オキシクリーン公式でも、衣類に使用するときは洗濯表示や素材、商品の使用上の注意を確認するよう案内しています。
色柄物の場合は、目立たない場所で必ず色落ちテストをしてください。
ウタマロ石けんを使う方法は?
水洗いできる衣類なら、ウタマロ石けんなどの洗濯石けんを使って部分洗いする方法もあります。
特に水性・ゲルインクでは、石けんを使ったもみ洗いが選択肢になります。
ただし、衣類によっては色落ちする可能性があるため、濃い色の洋服やデリケートな衣類では注意してください。
使う場合は、
- 汚れた場所を水で濡らす
- 石けんを少量つける
- 汚れの範囲を広げないようにつまみ洗いする
- 流水で十分すすぐ
という流れで処理します。
最初からブラシで強くこする必要はありません。
漂白剤を使うなら酸素系・塩素系の違いに注意
「インクだから漂白剤で真っ白にしてしまおう」と考える方もいるかもしれませんが、漂白剤なら何でも使えるわけではありません。
特に注意したいのが塩素系漂白剤です。
塩素系は強い漂白力がありますが、色柄物には基本的に向いていません。
また、衣類によっては使用できない素材があります。
漂白剤を使う場合は必ず洗濯表示と商品表示を確認してください。
色柄物では、使用可能な衣類であれば酸素系漂白剤を検討します。
なお、複数の洗剤や漂白剤、アルコール類などを自己判断で混ぜるのは危険です。
別の薬剤へ切り替える場合は、前に使用したものを十分にすすいでからにしてください。
素材別に注意したいポイント
綿
家庭で水洗いできる綿製品であれば比較的処理しやすい素材です。
ただし、プリントや染色が施されている衣類はアルコールや漂白剤によって色が変わる可能性があります。
ポリエステルなどの化学繊維
水洗いできるものは家庭で対処できる場合がありますが、溶剤による変色などには注意します。
素材だけで判断せず、必ず洗濯表示を確認してください。
シルク・ウール
家庭での染み抜きは慎重に行う必要があります。
水分や摩擦、溶剤などによって光沢や風合いを損なう可能性があるため、大切な衣類ならクリーニング店への相談がおすすめです。
革・合成皮革
衣類用の一般的な染み抜き方法をそのまま使うのは避けましょう。
革に染み込んだインクは家庭で取り除くのが難しいため、専門業者への相談が安心です。
洗濯機の中にもインクが付いていないか確認しよう
ボールペンを洗濯してしまったときは、洋服だけでなく洗濯機の中も確認しておきましょう。
ペンが破損して大量のインクが漏れた場合、洗濯槽やドラムの内側などにインクが付着している可能性があります。
そのまま次の洗濯をすると、別の衣類へ色が移ることも考えられます。
まず洗濯槽の見える範囲を確認し、インクが付着していれば、洗濯機メーカーの取扱説明書に従って掃除してください。
洗濯機内部へ自己判断で大量のアルコールや除光液などを入れるのは避けましょう。
ボールペンを洗濯したときにやってはいけないこと
最後に、失敗しやすい行動も確認しておきましょう。
いきなり乾燥機へ入れる
インクが残っていることに気づいたら、染み抜きを終えるまで乾燥機の使用は避けるのが無難です。
激落ちくんでゴシゴシこする
メラミンスポンジは研磨するように汚れを落とすため、衣類を強くこすると生地そのものを傷める可能性があります。
「落ちないからもっと強く」と力を入れるのは逆効果です。
汚れの表側から広げるようにこする
特に油性インクは、周囲へ広げないことが重要です。
下に布を当て、インクを別の布へ移すイメージで処理します。
色柄物へ塩素系漂白剤を使う
インクだけでなく洋服の色まで抜けてしまうおそれがあります。
必ず商品表示と衣類の洗濯表示を確認しましょう。
洗剤や薬剤を適当に混ぜる
洗浄力が上がりそうに感じても、洗剤・漂白剤・アルコール類などを自己判断で混ぜるのは危険です。
一つの方法を試したら十分にすすぎ、その後で別の方法を検討してください。
どうしても落ちない場合はクリーニング店へ
家庭で何度か処理してもインクが薄くならない場合は、それ以上無理をしないことも大切です。
特に、
- 高価な洋服
- 制服やスーツ
- シルクやウール
- ドライクリーニング指定
- 広範囲にインクが広がっている
- すでに乾燥している
- 色落ちが心配な衣類
などは、早めにクリーニング店へ相談しましょう。
その際は、可能であれば「使用していたボールペンの商品名」「油性・水性などのインクの種類」を伝えると状況を説明しやすくなります。
筆記具メーカーのパイロットでも、衣類に付着したインクは落とすことが極めて難しい場合があり、クリーニング店へ相談する際にはインクの種類を伝えることをすすめています。
よくある質問
ボールペンを洗濯してしまったインクは落とせますか?
インクの種類や衣類の素材、付着してからの時間によっては、薄くしたり落としたりできる可能性があります。
特に、インク汚れに気づいたあとすぐに対処することが大切です。
水性・ゲルインクは水や石けんで対処できる場合があり、油性インクはアルコール系の溶剤を使った染み抜きが適している場合があります。
ただし、乾燥機を使用したあとや長時間経過したインクは落ちにくくなるため、大切な衣類はクリーニング店への相談も検討しましょう。
激落ちくんでボールペンのインクは落ちますか?
激落ちくんのメラミンスポンジは、表面を細かくこすって汚れを落とす掃除用品です。
衣類専用の染み抜き用品ではないため、服を強くこすると毛羽立ちや色落ち、生地の傷みにつながる可能性があります。
ボールペンのインク汚れには、まず石けんや中性洗剤、インクの種類に適した染み抜き方法を試すのがおすすめです。
オキシクリーンでボールペンのインクは落ちますか?
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤は、染み抜き後に残った色素汚れを薄くする方法として使える場合があります。
ただし、油性ボールペンのインクをオキシクリーンだけで完全に落とせるとは限りません。
まずインクの種類に合った処理を行い、その後の補助的な方法として使用するとよいでしょう。
使用前には必ず衣類の洗濯表示を確認してください。
油性ボールペンを洗濯した場合はどうすればいいですか?
油性インクは水に溶けにくいため、水洗いだけでは落ちにくい傾向があります。
使用可能な衣類であれば、汚れの下にタオルなどを敷き、無水エタノールなどを少量使ってインクを別の布へ移していく方法があります。
ただし、色落ちや生地を傷める可能性があるため、必ず目立たない場所で試してから行いましょう。
水性ボールペンやゲルインクはどうやって落としますか?
水性やゲルインクの場合は、まず水で汚れを湿らせ、洗濯用石けんなどを使ってやさしくつまみ洗いする方法があります。
インクを広げないように、強くこすらないことがポイントです。
一度で落ちない場合は、「石けんで洗う→流水ですすぐ」を何度か繰り返してみてください。
ウタマロ石けんはボールペンのインクに使えますか?
水洗いできる衣類であれば、ウタマロ石けんなどの洗濯用石けんを部分洗いに使える場合があります。
特に水性・ゲルタイプのインクで試しやすい方法です。
ただし、濃い色の服やデリケート素材では色落ちする可能性があるため、目立たない場所で確認してから使用しましょう。
色柄物に漂白剤を使っても大丈夫ですか?
色柄物では、塩素系漂白剤を使用すると衣類そのものの色が抜ける可能性があります。
漂白剤を使用する場合は、衣類の洗濯表示を確認し、使用可能であれば酸素系漂白剤を検討してください。
目立たない部分で色落ちテストをしてから使うと安心です。
ボールペンを洗濯したあと乾燥機に入れてしまいました。もう落ちませんか?
乾燥機を使用したからといって必ず落ちないわけではありませんが、時間が経過したインクは家庭での染み抜きが難しくなることがあります。
何度も強い洗剤や摩擦を加えると衣類を傷める可能性があるため、大切な服の場合は無理をせずクリーニング店へ相談するのがおすすめです。
インク汚れを見つけたら一番最初に何をすればいいですか?
まず乾燥機やアイロンの使用を避け、ボールペンの種類と衣類の洗濯表示を確認してください。
その後、汚れを広げないようにインクの種類に適した方法で処理します。
焦ってゴシゴシこするとシミが広がったり、生地を傷めたりする可能性があるので注意しましょう。
何をしてもインクが落ちない場合はどうすればいいですか?
シルクやウール、高価な服、制服、スーツなどの場合は、家庭で何度も染み抜きを繰り返すよりクリーニング店へ相談するほうが安心です。
その際、使用したボールペンの商品名や「油性・水性・ゲル」などインクの種類が分かれば、一緒に伝えるとよいでしょう。
まとめ|ボールペンを洗濯したらインクの種類を確認してから対処しよう
ボールペンをポケットへ入れたまま洗濯してしまっても、すぐに洋服を捨てる必要はありません。
まずは乾燥機やアイロンの使用を避け、ボールペンの種類と衣類の洗濯表示を確認しましょう。
水性・ゲルインクなら、水と石けんによるつまみ洗いから試します。
油性インクの場合は、使用できる素材であることを確認したうえで、無水エタノールなどを使い、インクを下の布へ移していく方法があります。
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤は、インクそのものを溶かす主役というより、染み抜き後に残った汚れへの補助的な方法として考えるとよいでしょう。
一方、「激落ちくんなら簡単に取れそう」と思っても、メラミンスポンジは衣類専用の染み抜き用品ではありません。
強くこすると生地を傷める可能性があるため、衣類では石けんやインクに適した染み抜き方法を優先するのがおすすめです。
そして一番大切なのは、
「インクを広げない」「衣類を傷めるほど無理をしない」
ということ。
大切な服やデリケートな素材の場合は、家庭で何度も処理を繰り返さず、早めにクリーニング店へ相談してください。
正しい順番で対処すれば、洗濯してしまったボールペンのインクでも、目立ちにくい状態まで改善できる可能性があります。
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